宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要ご消息

更新日:2021年12月7日

 来る令和5年、2023年に宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年、ならびに立教開宗八百年慶讃法要を厳修いたします。  親鸞聖人は承安3年、1173年に京都の南、日野の里に御誕生されました。9歳で得度され、20年にもおよぶ比叡山での修行をされましたが迷いを断ち切れず、29歳の時法然上人と出逢われ、阿弥陀如来のご本願に帰し、念仏の道を歩まれました。その後、念仏停止の法難で越後へと流罪になられましたが、正しく本願念仏の教えを後の人々に伝えるため『顕浄土真実教行証文類』を書き残して下さいました。この御本典の成立は、元仁元年、1224年の記述に従い、親鸞聖人52歳の時とされており、真宗興正派ではこの年を立教開宗の年と定めています。 ​  今を生きる私たちは、親鸞聖人ご出世の意義と、聖人によって開顕された浄土の真宗という真実のみ教えが私の生きる支えになっているのかを深く考えなければなりません。私たちの先人は、苦難の人生の中で阿弥陀仏の喚び声であるお念仏を聞信していかれました。だから今私にそのお念仏が届けられているのです。脈々と受け継がれたお念仏は時を超え、それぞれの時代の人々を勇気づけ、どれだけ多くのいのちを救済して下さったことでしょ う。  「お念仏」には如来の真実がはたらいています。真実とはすべてのものがつながり、すべてのものに分け隔てなく喜びを知らしめたい、との如来のはたらきです。私たちはこの如来の真実のお心を素直に喜んでいくところに、苦悩多き人生が喜びに転じていくのです。「生まれてきて良かったね、有り難い人生だね」といただく歩みほど幸せなものはありません。そのためには、我がはからいを差し置き、阿弥陀如来のご本願を素直に聞き、いただくより他ありません。浄土真宗でいちばん大切なことは聞法だと言われるのはこのことです。 ​  わが宗門は宗祖親鸞聖人が生涯を貫かれた興隆正法運動の願いを旗印としている教団です。この度の慶讃法要のテーマ「今こそお念仏―つなごうふれあいの輪」は、お念仏相続を絶やすことなく未来に受け渡すことを目的としています。  親鸞聖人は御本典の中で、道綽禅師の『安楽集』のお言葉を引用し、「前に生まれんものは後を導き、後に生まれんひとは前を訪へ、連続無窮にして、願はくは休止せざらしめんと欲す」とお示し下さいました。人と人がふれあい寄り添う中でお念仏は育まれ、受け継がれ、お互いを認め合える世界が開かれてくるのです。  お念仏のみ教えを絶やすことなく、子や孫に相続することが私たちの大きな願いであり、この度の慶讃法要を機縁として、「今こそお念仏」の輪が広がりますことを念願いたします。 ​ 令和3年4月21日 真宗興正派門主 釋 本顕 寺院教会中 門徒中



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